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ドイツでフェイスブックの「いいね!」禁止判決

フェイスブックの「いいね!」ボタンを押すと、本人の知らないところでユーザーに関する個人情報が蓄積されていく――。ドイツ・デュッセルドルフ地方裁判所は上記の理由から、商業サイトにおけるフェイスブックの「いいね!」ボタン設置禁止の判決を下した。3月10日付のヴェルト紙が伝えた。

これはノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州消費者センターが、衣料品オンラインショップ、ファッションIDに対して訴えていたもの。「消費者が商品に対して『いいね』ボタンを選択すると、本人の意思と関係なくその情報がフェイスブック社のデータベースに流れ、その消費者が何に関心を持っているのか、どういう嗜好の持ち主かといったデータが蓄積されることになる。消費者本人にはこれを防ぐ手段がない」と同州消費者センターのシュルジンスキ・センター長は主張。「ドイツのデータ保護の理念と相容れない」として訴えていた。同消費者センターは2015年、ニベアのメーカーであるバイアースドルフ社などを相手取って同様の訴えを起こしており、バイアースドルフ社はこれを受けて、同社サイトから「いいね!」ボタンを撤廃している。

ファッションIDの親会社である大手衣料品デパートP&Cは、今回の判決に対する態度決定をまだ控えており、デュッセルドルフ上級裁判所への上告の可能性も考えられる。

 
(写真はイメージ)

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