訪日外国人消費額 「宿・食」でオーストラリアがトップに

観光庁が20日に発表した訪日外国人消費動向(速報)によると、1~3月期の訪日外国人数は575万人で前年同期比39.3%増、昨年に引き続き過去最高を更新した。旅行消費額も9305億円に上り、同31.7%増となった。

外国人1人あたりの旅行支出額は同5.4%減で、16万1746円となった。1人当たり支出額が最も高かったのはオーストラリア人の28万5060円、次いで中国人の26万4997円だった。このうち買い物代では中国人が最も高く、オーストラリア人は宿泊料金と飲食費で最も高かった。中国人の旅行支出額減少は、為替レートが円高へ推移した影響もあるとしている。

国・地域別に旅行消費額を見ると、中国が3901億円と全体の41.9%を占めた。続いて台湾1339億円(同14.4%)、韓国991億円(同10.6%)となった。

また、同庁が21日に発表した2月の主要旅行業者の旅行取扱状況によると、訪日外国人の旅行取扱額は前年同月比26.3%増の114億6519万円となり、特に2013年7月からビザ発給要件を緩和している影響で、東アジア・東南アジアからの訪日客が好調だった。

一方、日本からの海外旅行取扱額は同4%減の1544億3869万円。ベルギーで起こった同時多発テロや円安などの影響で海外旅行需要が落ち込み、欧州方面を中心に前年同月の取扱額を割り込んだ。

 
(写真はイメージ)

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