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今年の新入社員「今どう思ってる?」 2016年新社会人の意識調査

リサーチ会社のマクロミルが実施した「2016年 新社会人の意識調査」で、今年の新入社員は「待遇より人」を重視している傾向にあることがわかった。5月12日~16日の期間、今年4月から働き始めた全国の新卒200人を対象にインターネットリサーチにより回答を収集。

男性は「仕事内容」、女性は「雰囲気」や「人」重視

「就職先が第何希望だったか」という問いに対し、「第1希望」51%、「第2希望」22%、「第3希望」7%となった。第1希望への就職が、2009年以降最多の数字となった。また、今の就職先を選んだポイントについては、男性は「仕事内容」が2位を大きく離して63%となった。女性の1位も「仕事内容」だったが、2位以下と大差はなく、「業種」「雰囲気」「待遇」が上位にランクインした。特に、「待遇(手当や福利厚生)」と「働いている人が魅力的だった」という項目については、男性よりも女性が比較的大きく上回っており、女性のほうが自分にとって居心地が良い環境を重視した。

約7割が今の会社に不満なし。ポイントは人間関係と雰囲気

就職先にどの程度満足しているかという質問には、「満足」が25%、「どちらかといえば満足」が44%で、満足している人は 69%となった。この数字に例年と大きな差は見られなかったものの、満足する理由には変化が見られた。1位に占める「職場の人間関係が良い」は52.2%で例年通りの高水準だが、2位の「職場の雰囲気が自分に合う」(50.7%)は、3年連続で増加している。また、給与や福利厚生といった待遇面で満足している割合は年々減少傾向にある。

30%が「辞めたいと思ったことがある」

一方、「入社してから会社を辞めたいと思ったことはあるか」という質問に対しては、5月上旬時点で30%が「ある」と回答した。理由としては「仕事がきつい」や「労働時間が長い」という点が多く挙げられた。一方、「上司や先輩、同期との人間関係」「上司や先輩を尊敬できない」を挙げた新社会人は去年より大幅に減少し、会社での人間関係に不満や問題をもつ新入社員は比較的少なかった。
ここでも給与や福利厚生に不満をもっているという回答は例年より減少しており、待遇面に対するこだわりが薄れている傾向があった。

 
(写真はイメージ)

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