熱い飲み物に発がん性の可能性

15日、国際連合の国際がん研究機関(IARC)の研究グループが、コーヒー、マテ茶、非常に熱い飲み物の発がん性を評価し、非常に熱い飲み物の飲用によって食道がんを引き起こす可能性を発表した。一方、コーヒーやマテ茶そのものには発がん性があるという十分な証拠は確認できなかったという。

お茶やマテ茶を伝統的に70度くらいの高温で習慣的に飲んでいる中国やイラン、トルコ、南米地域での研究では、飲用者における食道がんが増えているという。IARCディレクターのクリストファー・ワイルド教授は「所得の高い国では喫煙や飲酒が食道がんを引き起こす原因とされていたが、アジアの一部、南アメリカ、東アフリカでも食道がん発生率が高い。これらの地域は熱い飲み物を頻繁に飲む習慣があるが、この発生率の高さの理由は解明されていない」としている。

また、動物実験や疫学研究によってマテ茶とコーヒーの発がん性について評価したところ、発がん性を持っていると明言するには不十分な証拠しか得られなかった。疫学研究では、コーヒーには膵臓がん、乳がん、前立腺がんの発がん性はなく、肝臓がんと子宮内膜がんのリスクを減少させるという見解まで出している。食道がんは世界で8番目に多いがんで、2012年の死亡者は40万人に及び、がん死亡者全体の5%を占めた。

同グループは国際保健機関(WHO)が「Technical Report Series 916 on Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases(食事、栄養および慢性疾患予防に関する報告書)」で、飲み物を非常に熱くして飲むべきではないと主張していることに同調している。

(写真はイメージ)

 
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