被災状況をそのまま公開 新聞博物館が熊本地震展

熊本地震で被害を受けた新聞博物館(熊本市中央区)が企画展「恐怖の夜から復興へ向けて 4/14、16 熊本地震」で、同館の被災した状況をそのまま公開している。企画展は9月3日まで開催。大きくずれ動いた印刷機械や散乱した鉛の活字など、地震被害のすさまじい状況を常設展でも当分の間公開するという。

被害が大きかった益城町や南阿蘇村で同紙記者が撮影した写真を中心に、紙面や号外など約1000点で構成する。主なコーナーは「前震」「本震」「救助・捜索」「避難生活」「著名人の応援」「傷ついた名城」「国内各紙の報道」「海外の反響」。活字ケースが落下して床に散乱した活字の総本数は約10万本に及ぶ。同館元館長の平野有益氏は「被害の全体像を理解し、どういう教訓をくみ取るべきかなど、これからのことを考えてほしい」と話している。

同館は通常は日曜・祝日は休館だが、今回は会期内の日曜・祝日の開館を予定している。入場無料。同館は熊本日日新聞社の設立45周年事業として1987年に開館した日本最初の新聞の博物館。

被災状況をそのまま公開 新聞博物館が熊本地震展
熊本地震2カ月を写真などで振り返る企画展が開かれている新聞博物館=熊本市中央区世安町の熊本日日新聞社

被災状況をそのまま公開 新聞博物館が熊本地震展
熊本地震の被災状況をそのまま保存して公開している新聞博物館の常設展示スペース=熊本市中央区世安町の熊本日日新聞社

【施設情報】
新聞博物館
熊本市中央区世安町172
TEL:096-361-3111
https://kumanichi.com/museum/
開館時間:9:30~16:30(日曜・祝日休館)

画像提供:熊本日日新聞

 
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