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ボッシュがベルリンでスクーター・シェア開始

大手自動車部品メーカー・ボッシュが、ベルリンで電動スクーターのカーシェアリングをスタートすることを発表した。4日付のヴェルト紙が伝えた。

ドイツでは1世帯に平均1~2台の自家用車を所有することも珍しくないが、ベルリンの中心部ミッテ地区では1世帯の自家用車所有率が平均0.2台。この状況に着目し、ボッシュ社は100%出資子会社クープを通して、ベルリンのミッテ地区、プレンツラウアーベルク地区、フリードリヒスハイン地区で200台の電動スクーターのシェアリング事業を展開する。提供する電動スクーターには台湾のゴゴロを採用している。

電動スクーターの利点は、電気自動車と異なり充電に時間がかからないこと。スクーターは自動車と比べて廉価で、駐車場の問題が少ない点も長所だ。シェアリング中のスクーターに関してはクープが充電状況を管理し、スタッフが適時、交換バッテリーを配達するというサービスがついている。1回の充電で100kmの走行が可能で、スクーターの最高速度は時速45km。利用条件は、21歳以上で普通自動車免許が必要になる。利用料金は最初の30分が3ユーロ(約337円)、1日で20ユーロ(約2252円)となっている。シェアリング利用には、クープのウェブサイト上(https://www.joincoup.com/)での登録が必要になる。

ベルリンにはすでに、150台の電動スクーターを提供しているスタートアップ企業のeMioが存在しているが、ボッシュ社は今回の事業が軌道に乗れば、他都市への展開も視野に入れていると話している。

※1ユーロ=112.6円で換算(5日時点)

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