「復興の意気や溢るる」学生を支援 熊大が奨学金制度を新設

熊本大学は地震で被災した学生の修学支援を目的とした「熊大復興の意気や溢るる奨学金制度」を新設した。一時金として10万円を給付する緊急支援一時金と、月額10万円を給付する緊急支援奨学金の2種類。9月8~9日の2日間申請を受け付ける。

申請するためには学生の親など学資負担者が死亡や行方不明、失業などにより経済的に困窮している、または家屋が半壊以上の被害を受けたなどの要件がある。また在学生だけでなく、2017年度の新入生も申請できるものもある。

【奨学金の詳細】
http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakuseikatsu/nyugaku_zyugyou/shogakukin/ku-kinkyu-syougakukin/ku-kinkyu-syogakukin.pdf

熊大は地震直後から一時避難所として体育館やグラウンド、付属の小中学校を開放し、職員や在学生が最大で約2800人の避難者を支援した。また、学生が災害復旧ボランティアに参加し、一定の要件を満たせば単位を付与するなど、学生の自発的なボランティア活動も推進している。

今回新設された奨学金制度の名称にある“意気や溢るる”は、熊大の学生寮で昔から歌われている「五高寮歌」の2番の歌詞「健児が胸に青春の 意気や溢るる五高魂(ごこうこん)」に由来している。

(写真はイメージ)

 
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