花便り<番外編>~カムロザサ

黄緑色の鮮やかさに目が奪われた。花ではないが、今回はカムロザサを取り上げてみたい。「ササ」という名前がついているが、実はタケの仲間。葉が長く、春先は黄色の地に緑の筋が入るが、秋を過ぎると緑一色に変わっていく。

イネ科タケ亜科には大きくタケ、ササ、バンブーの3つの植物があり、茎や葉の構造は互いによく似ているが生育型によって分けられている。たとえばタケは地下茎が横に伸び、茎は鞘に包まれるが、成長するとその基部からはずれて茎が裸になる。ササはタケと同じく地下茎が横に伸びるが、茎を包む鞘が剥がれず、枯れるまで残る。バンブーは地下茎が横に伸びず、株立ちとなる。大型になり、熱帯域に多い。またタケは気候が温暖で湿潤な地域に分布するが、ササは寒冷地にも自生する。タケ・ササの分布はアジアだけでなく、北は樺太から南はオーストラリアの北部、西はインド亜大陸からヒマラヤ地域やアフリカ中部にも及ぶ。

開花の時期もそれぞれで、一部のタケ類は周期的に開花し一斉に枯れることが知られているが、その周期は極めて長く、一般にはおおよそ60年から120年周期と考えられている。まだ周期が分かっていない種類も多いという。一生に一度見られるかどうかだ。

このカムロザサはいつ花が咲くのだろうか。私がここにいる間に機会があるのなら、ぜひその姿を見届けてみたいと思う。

花言葉(竹):節度、節操のある
タケ(竹):イネ科タケ亜科

花便り<番外編>~カムロザサ
画像:カムロザサ(禿笹)