大陸は海から誕生した? JAMSTECが新説を提唱

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の田村芳彦上席研究員らは、地球になぜ大陸が出現したのか? という課題に対して、従来とは全く異なる新しい仮説「大陸は海から誕生した」を提唱した。英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」で27日に掲載された。

地球になぜ大陸が出現したのかについては、いまだ一致した見解が得られていない、未解決課題の一つだ。地球表面の7割を占める海洋の地殻は厚さ6~8kmの玄武岩であり、大陸の地殻は厚さ30~50kmの安山岩質だ。そのため、海洋底では「玄武岩質マグマ」が噴出し、大陸では「安山岩質マグマ」が噴出する、というのが定説とされてきた。

今回、プレートの境目などで火山島が連なっている「海洋島弧」として代表的な伊豆小笠原弧とアリューシャン弧を対象に、地球物理学データと水深データを用いて地殻構造を推定した。さらに、この地殻構造と海底火山から噴出するマグマを比較した結果、地殻の厚さと噴出するマグマのタイプに相関があることがわかった。この結果は、「地殻の薄い場所」で安山岩質のマグマ、「地殻の厚い場所」で玄武岩質のマグマが噴出していることを示しており、これまでの常識を覆すものとなった。

地殻の薄い海洋島弧の海底火山において安山岩質マグマがつくられるということは、「海において大陸が生成する」ことを示す。今後、海洋島弧における地球深部探査船「ちきゅう」による大深度掘削が実現すれば、さらなる全容解明に繋がることが期待される。

画像提供:JAMSTEC(小笠原諸島 西之島の噴火)

 
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