世界飢餓指数 2000年から29%改善だが加速必要

国際食糧政策研究所(IFPRI)などは11日、世界飢餓指数(GHI)2016年版を発表した。昨年に続き、「極度の警戒レベル」にあたる50ポイント以上の国はなかった。途上国全体のGHIは21.3ポイントとなり、2000年から29%減少した(昨年は2000年比27%減)。ただし、国連の持続可能な開発目標(SDG)の定める、2030年までに飢餓をなくす計画と比較すると、45カ国以上で、2030年にも飢餓が残るだろうと予測している。

同指数は、IFPRIとアイルランドのNGOコンサーン・ワールドワイド、ドイツのNGO飢餓援助機構が1992年から発表しているもので、今回は11回目となる。指標は、(1)総人口に占める栄養不足の割合、(2)5歳未満の消耗性疾患の割合、(3)5歳未満の発育阻害の割合、(4)5歳未満の死亡率の4つ。

22カ国が2000年から50%以上GHIを減少させ、70カ国が25%~49.9%減少させており、改善が見られた。一方で、118カ国中50カ国は依然として「深刻(20.0~34.9ポイント)」または「警戒(35~49.9ポイント)」のレベルにあり、20カ国で国民の4分の1以上が栄養不足となっている。

地域別では、サハラ以南アフリカ(30.1ポイント)と南アジア(29.0ポイント)が最も高かった。東・東南アジアは12.8ポイント、近東・北アフリカは11.7ポイント、東欧・旧ソ連諸国(CIS)が8.3ポイント、ラテンアメリカ・カリブ海は7.8ポイント。
最も高かった国は中央アフリカ共和国(46.1ポイント)、次いでチャド(44.3ポイント)だった。また、データ不足によりGHIを算出できなかった国は13カ国あった。

IFPRIの樊勝根はん・しょうこん会長は、「飢餓の縮小を加速しなければ、SDGは達成できない。世界から飢餓をなくすことは確実に可能だが、政府・民間セクター・市民社会が目標達成のために必要な時間と資源を投資するよう、私たち皆が優先順位を正しく定められるかどうかにかかっている」と述べている。

(写真はイメージ)

 
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