ドローンが移植用臓器を運ぶ日も近い — オーストラリア

もし病院から遠く離れたところで臓器移植を必要とするような事態に陥ってしまったら……。ドローンでの運搬が可能になる日が近いかもしれない。オーストラリアで医療用品の輸送を実現するプロジェクトが始まっている。

シドニー大学などで構成されるオーストラリアRPASコンソーシアム(ARC)が、「エンジェル・ドローン(Angel Drone)プロジェクト」を発足させた。ニュースサイトMashableが1日に報じた。

同プロジェクトは、ドローンによる遠隔地への緊急を要する医療品の輸送の実現を目指している。最初の試験として、血液サンプルを運ぶことを計画しており、既に特別に開発された医療用ドローンを入手しているという。このドローンは内部にインキュベーターがあり、血液を適正な温度と条件で保存することができるものとなっている。

一方、オーストラリア民間航空安全局の広報担当者によると、現在のところ、試験許可の申請はないが、安全性および規制や必要となる適切な承認手続きに関するアドバイスの面で、プロジェクトをサポートしていくことになるとしている。

エンジェル・ドローン、いわゆる医療用ドローンは、迅速な医療サービスを受けることが難しい地域で使われることが想定される。

コンソーシアムの代表ロン・バーチ(Ron Bartsch)氏によると、例えば、蛇の咬傷に対する抗毒血清の輸送にドローンを使う可能性については、すでに現在、話が始まっているという。パプアニューギニアの採掘会社の従業員が蛇に噛まれた事例があるが、それに対し「ポートモレスビー(パプアニューギニアの首都)の病院から抗毒血清を送らねばならないが、ヘリコプターをチャーターするのに8万ドルの費用がかかる。ドローンを使えば、より安全に迅速に届けることができるだろう」とロン氏は述べている。

もちろん、コストも低くなることが期待されるだろう。

(写真はイメージ)

 
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