葛西臨海水族園、クロマグロ約80匹を投入

東京都は12日、葛西臨海水族園の展示水槽にクロマグロ約80匹を21日の閉園後に投入し、翌22日の開園時より見られるようにすると発表した。

葛西臨海水族園の展示水槽「大洋の航海者:マグロ」では、昨年12月から1月にかけて展示中のクロマグロ、ハガツオ、スマの大量死が続いた結果、一時は展示生物がクロマグロ1匹となっていた。その後、展示回復に向けた取り組みの第1段階として、3月30日にアカシュモクザメ2匹、4月1日にタカサゴ類約500匹を同水槽に投入。第2段階として5月15、22日の開園前に同じサバ科であるハガツオ21匹、スマ29匹を投入した。新たに投入したハガツオとスマは、6月12日午前8時半時点までにそれぞれ4匹および15匹が死んだが、個体に病的な行動・所見などは確認されていない。輸送のダメージや新しい環境に慣れるまでの衝突による死など、通常見られる搬入後初期の減耗の範囲内と考えられる。また、6月以降に死んだ個体数はスマ2匹のみであり、大量死につながるような兆候は認められていない。

クロマグロを安定して展示するためには、特定の年級群(同年齢)のみが群れの多数を占めることがないよう、バランスを取りながら追加していくことが必要となる。今回投入する予定の約80匹という数は水槽の大きさに比べて少ない数であるが、年級群ごとの飼育匹数にばらつきが生じないようにするための工夫である。

従来の展示のような大型(全長約120~150cm)のクロマグロの群泳が見られるのは1~2年後となる予定。

クロマグロはスズキ目サバ科。国際自然保護連合(ICUN)が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリストの絶滅危惧2類。野生では全長3m、重量300kgを超す個体もある。最高遊泳速度は時速80kmに達するとされている。流通名はホンマグロ。すしネタ、刺身のトロや赤身として、高額で取引されている。現在、クロマグロ資源の減少が世界的に危惧されている。

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