花便り~ノバラ

緑の森の中で白い花が目に留まった。イチゴの花に似ているが、これはノバラ。イチゴと同じバラ科である。英名はJapanese rose、原産は日本だ。日本原産の野生バラは10数種類あり、西洋に渡って園芸種の基礎となった。

秋には果実(正確には偽果)が赤く熟す。営実(エイジツ)という生薬名があり、下薬、利尿薬として利用される。南米・チリ産のノバラの実は、ローズヒップオイルやローズヒップティーの原料になる。また、ゲーテの詩「野ばら(Heidenröslein)」にシューベルトが曲をつけた歌曲が有名だ。ベートーヴェン、シューマン、ブラームスらもこの詩に曲をつけている。

今度この花を見に来る時には、シューベルトの「野ばら」を口ずさみながら、赤く酸っぱいローズヒップティーを持参するとしよう。

花言葉:素朴な可愛らしさ、厳しさ、素朴な愛、孤独、才能、詩、痛手からの回復、無意識の美、優しい心
ノバラ(野薔薇、野茨):バラ科バラ属の落葉性低木

関連記事一覧