内閣府、子どものネット危険回避策を提案

内閣府など9省庁は6月、リーフレット「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」を公開した。

近年、子どもによるインターネット利用が急速に拡大しており、SNS・掲示板での交流、ゲーム・アプリでの課金など、保護者の気づいていない使い方をしている場合も多い。それに伴い、ネット上のコミュニケーションによるトラブルやいじめ、性犯罪被害など深刻な問題が生じている。

内閣府ほかはかかる状況を踏まえ、子どもをインターネットから守るポイントとして、以下の3つを提案している。

(1)被害者にも加害者にもならないように、適切にインターネットを利用させること。
初めてインターネットを利用させる時や新しい機器を持たせる時に、何のために必要なのか、どのように使うのか、親子で話し合う。

(2)家庭のルールを子どもと一緒に作ること。
「名前、顔写真、学校名などは書き込まない」「パスワードは保護者が管理する」など家庭のルールを子どもと一緒に作る。

(3)フィルタリングを設定すること。
インターネット利用による被害を受けた児童のうち、9割以上がフィルタリングに未加入であったことから、フィルタリングの重要性を理解し、設定する。

保護者自身も子どもの見本となれるよう適切なインターネット利用を心がけ、子どものネット利用によるトラブルを見逃さないよう、地域、学校、保護者間で連携して子どもたちを見守る必要がある。

リーフレットの制作にかかわったのは内閣府、総務省・経済産業省・内閣官房IT総合戦略室・警察庁・消費者庁・法務省・文部科学省・厚生労働省の9省庁。