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エコノミスト誌が最新のビッグマック指数を発表

エコノミスト誌が最新のビッグマック指数を発表

英国の経済誌「エコノミスト」が、最新の「ビッグマック指数」を発表。ユーロや英国ポンド、日本円、中国元などの対ドルレートが、実際の購買力よりも低いことが指摘された。17日付のドイツのヴェルト紙が報じた。

「ビッグマック指数」とは、ファストフードチェーン、マクドナルドのビッグマック1個の価格を世界各国で比較し、これを指標に各国通貨の実際の購買力を比較するというもの。エコノミスト誌が1986年から毎年発表している。ビッグマックは全世界でほぼ同一品質のものが販売され、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃金など、さまざまな要因を元に単価が決定されることから、総合的な購買力の比較として用いられている。為替レートとビックマック1個の価格の間に乖離かいりがあれば、為替レートがビッグマック指数の方に寄って行くだろうという考え方だ。

主要各国のビッグマックの価格は米ドル換算で以下の通り。

米国:5.06ドル(約574円)
スイス:6.35ドル(約720円)
ノルウェー:5.67ドル(約643円)
ブラジル:5.12ドル(約581円)
ドイツ:3.97ドル(約450円)
英国:3.73ドル(約423円)
日本:3.26ドル(約370円)
中国:2.83ドル(約321円)
トルコ:2.75ドル(約312円)
エジプト:1.46ドル(約166円)

これによると、基軸通貨であるユーロと英国ポンドが、米国ドルに対して実際の購買力に比べはるかに低いレートになっており、ビッグマック1個が米国で5.06ドル(約574円)なのに対し、ユーロ圏での平均価格は4.06ドル(約460円)と、差が1ドル生じている。ビッグマック指数では、ユーロは対ドルで20%低いレートになっており、現在の為替相場で1ユーロ=1.06ドル前後なのに対し、実際は1ユーロに1.30ドルの価値があることになる。
また、英国・ポンドは対ドルで27%、日本・円は35.6%、中国・元は44.1%、ロシア・ルーブルにいたっては、57.5%低く評価されている計算になり、一方でスイス、ノルウェー、スウェーデンの3カ国は、実際よりも自国通貨が高く評価されているという計算になっている。

※1ドル=113.4円、1ユーロ=121.1円で換算。(18日時点)

(写真はイメージ)
 
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