東日本大震災を伝える 福島県立博物館が「震災遺産展」

東日本大震災を伝える 福島県立博物館が「震災遺産展」

福島県立博物館(福島県会津若松市)は4月11日まで、東日本大震災の記録を次世代に伝える2つの展示会「震災遺産展~6本の年輪~」と「アートで伝える考える福島の今、未来展 at Fukushima Museum」を開催している。3月10~12日には、震災遺構のバーチャル体験展示も実施する。

「震災遺産展」は、ふくしま震災遺産保全プロジェクト実行委員会が主催。東日本大震災を地域の歴史として共有し、次世代に伝えていくために、震災が生み出した物や場所を「震災遺産」として調査保全する活動の一環。「震災遺産」は地震、津波、原発事故を直接伝える資料だけでなく、救助、避難、支援、除染、復興などさまざまな局面に関する資料が該当する。震災時刻で停止した看板時計、津波で被災したパトカーのドア、避難所非常食の段ボール、仮設住宅の案内板、避難所で書かれた絵「みんなの夢」などを展示する。

「アートで伝える考える福島の今、未来展」は、福島県の文化や自然の豊かさの再発見と、震災以降に福島が置かれた状況の文化的アプローチによる共有と発信を目的とするアートプロジェクトの成果展。同博物館が中心となり、2012年から県内の文化施設や大学、NPO等と行っており、今回で5回目の開催となる。

両展示とも観覧料・参加費は共に無料。

【施設情報】
福島県立博物館
福島県会津若松市城東町1-25
TEL:0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/
開館時間:9:30~17:00(月曜・年末年始休館)

画像提供:福島県立博物館


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