横田めぐみさんの両親の思いを伝えるDVD貸出開始

北朝鮮の拉致被害者である横田めぐみさん(拉致当時13)の父滋さん(82)と母早紀江さん(79)のメッセージDVDが完成し、横田夫妻の支援団体「あさがおの会」が7月から一般に貸し出している。高齢となった夫妻が講演依頼などに応じるのが難しくなって負担を軽減するために制作されたもの。

横田夫妻は20分のDVD映像の中で、この37年間の日々を回想している。娘が煙のように消え失せて必死で探し回った日々を、早紀江さんは「海の音が悲しくて、桜が咲くと悲しくて、雪が降るともっと悲しくて」「生きた心地がしなかった」「地獄のようだった」と語っている。20年という長い年月が経って北朝鮮に拉致されたと政府から知らされ、驚きながらも家族で団結して救出運動に駆け回った。5人の拉致被害者が帰国しながらも、めぐみさんは死亡したと北朝鮮から告げられ、しかし出してくる証拠は不自然で納得できないものばかりだったという。

そんな中で夫妻は、めぐみさんの娘のキム・ウンギョンさんと昨年3月にモンゴルで面会が叶い、めぐみさんの孫にあたる娘も抱き、3日間語り合うことができたことが「本当にこんなことがあの苦しみの中であるんだって」と信じられない夢のようなことだったと話す。

北朝鮮の体制にさえぎられて真相究明が進まない中、風化しないよう多くの人に関心を持ってもらうことを呼びかけている。

めぐみさんは1977年11月15日、新潟市で下校途中に失踪した。北朝鮮拉致後に韓国からの拉致被害者である元夫キム・ヨンナム氏との間に娘キム・ウンギョンさんをもうけた。北朝鮮はめぐみさんは94年に自殺によって死亡したと主張している。

DVD「横田滋・早紀江さんの思い」の貸し出しは、あさがおの会のWEBサイト(http://www.asagaonokai.jp/jp)を通じて行なっている。

画像提供:あさがおの会

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