花便り~オカトラノオ

山の中に、風にたなびく白い物体。最初は花だと気づかなかった。

形がトラのしっぽに似ているところから「トラの尾」と名がついた。花の穂がこのような形状のものを「~トラノオ」と呼ぶ。といってもトラのしっぽほど大きくも、長くもない。

英名gooseneck loosestrifeのgooseneck(グースネック)とはガチョウの首という意味で、やはり見た目から名がついたようだ。属名のLysimachia(リシマチア)はマケドニア王「リシマコス(Lysimachus)」の名からきており、ギリシャ語のlysis(ほどける)とmache(争い)の合成語。リシマコス王が猛り狂った牛に襲われた時、この草を振って牛を鎮めたという伝説にちなんでいるという。

近くでひとつひとつの白い花を見ている限り、トラもガチョウも思い浮かばない。名前に惑わされることなく、自分の目で見て感じたその優しい風情を、もう少し味わっていようと思う。

花言葉:忠実、貞操、騎士道、優しい風情、清純な恋
オカトラノオ(岡虎ノ尾、丘虎ノ尾):サクラソウ(桜草)科オカトラノオ属の多年草

花便り~オカトラノオ

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