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海外在住者がもらってうれしいお土産 ドイツ編(5)文房具

「エルゴノミック・デザイン(ergonomic design)」という言葉をご存知でしょうか? 日本語に訳すならば「人間工学に基づいたデザイン」。つまり、人間の生理的・心理的な特徴に着目した、使いやすいデザインという意味で、最近この分野の研究が進んでいるそうです。これぞまさに、ものを言わずとも「察する」文化を持つ、日本人の得意分野のように思えます。それが見事に反映されている領域が文房具! 今回は高級老舗ブランドの万年筆とかの話じゃなくて、普段使いの安い文房具のお話です。

私は日本に帰国すると、「無印良品」の文房具コーナーに入り浸る習性があります。なぜなら、ドイツで満たされない私のエルゴノミックな欲求に、無印をはじめとする日本の文房具は見事に応えてくれるからです。そのポイントを、以下にまとめてみました。

・日本のハサミや穴あけパンチ、ホチキスなどのハードタイプの文房具は、軽くてコンパクトで機能性にすぐれていて、なおかつオシャレなものがある。
(ドイツのものは、ごつくて大きくて重くて、デザインより実用性重視!)

・日本のボールペンは100円のものでも書き心地がいい! しかも安くて長持ち!
(ドイツのボールペンは一番安いものだと書き心地がイマイチ。しかも日本のものに比べて2倍くらい高くて、インクもあまり長持ちしない……ような気がする)

・日本のポストイットのサイズや粘着力は絶妙!
(ドイツのポストイットは、サイズに大と小しかなくて、手ごろな中サイズがあまりない。しかもはがれやすい)

おや、なんだか日本の文房具を褒めているというよりは、ドイツの文房具への不満を爆発させているようにも思えなくもないですね。しかし、コンビニのお菓子が手軽な海外みやげになるのと同じように、無印の文房具、個人的にはかなりポイント高いのです。