花便り番外編~ツクシ

花便り番外編~ツクシ

春の風物詩の代表ともいえる、ツクシ。都会では、それこそ見つけるのが大変だが、見つけたときには、まるで春を捕まえたかのように嬉しくなる。

ツクシは花、ではない。スギナ(杉菜)の一つの形態で、「胞子茎」という胞子を飛ばすためのもの。胞子を飛ばした後は枯れ、線状の葉をもつスギナが芽を出す。ツクシ(=スギナ)はトクサ科に属し、実はシダの一種。日本が原産とされるが、北半球の温帯地域に広がっている。

ツクシの名の由来はさまざまある。航路を示すくい澪標みおつくし」に似ていることから「つくし」となったという説、またスギナに付いている(地下茎でつながっている)から「付く子」となったという説、はかまと呼ばれる部分で継いでいるように見えるところから「継く子」になったという説、さらに、1日に1cm前後も突き伸びることから「突く突くし」となったという説など、数多い。別名も多く、つくづくし、つくしんぼ(つくしん坊)、筆の華、スギナのこ、ふでんこ等々。漢字では、その形状から「土筆」と書かれることが多い。

春の山菜として食用にもなり、油いためや佃煮、天ぷら、つくしご飯にしてもおいしい。食用には穂先が開く前の育ち過ぎていないものを使う。袴の部分を取り除き、あく抜きをしてから用いる。また、乾燥させたものは生薬の「問荊もんけい」として用いられ、利尿作用、止血作用、解熱作用がある。また近年では花粉症対策としても効果が期待されているようだ。

ツクシのように日々「突く突く」と成長して、春の訪れと共に向上していきたいものである。

花言葉:向上心、意外、驚き、努力

ツクシ(土筆):木賊とくさ科トクサ属の多年草

 
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