ミュージアムへのお誘い~三菱一号館美術館

東京・丸の内の中でもひときわ目をひく赤レンガの建物、三菱一号館。1894(明治27)年に竣工した丸の内で最初のオフィスビルで、日本の近代建築の父ともいわれたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された。老朽化のため1968(昭和43)年に解体されたが、2009(平成21)年、コンドルの原設計に則って、当初と同じ場所に、保存されていた部材を再利用し、製造方法や建築技術まで再現するなどできる限り忠実に復元され、2010(平成22)年春から、三菱一号館美術館として活用されている。

現在、三菱一号館美術館開館5周年を記念して、この三菱一号館を設計したコンドルと、彼が弟子入りした絵師、河鍋暁斎の国内外の名品が展示されている。

24歳の若さで来日し、上野博物館、鹿鳴館、ニコライ堂等を手掛けたコンドルだが、暁英という雅号を与えられ、描いた作品には驚かされた。幕末から明治にかけて「画鬼」と称され、絶大な人気を博した絵師、暁斎の120点にも及ぶ作品(初公開を含む)も見ごたえ十分だ。

「画鬼・暁斎-KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」
2015年6月27日(土)~9月6日(日)
(展示替え有)前期:6月27日~8月2日 後期:8月4日~9月6日

金曜日は20時まで開館(入館は30分前まで)。貸出用のショールが設置されているので寒がりな女性にも安心。仕事帰りに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

ミュージアムへのお誘い~三菱一号館美術館

ミュージアムへのお誘い~三菱一号館美術館