エコノミスト誌が最新のビッグマック指数を発表

ビッグマック指数、日本円は36.6%で過小評価進む

英エコノミスト誌は14日、今月時点での「ビッグマック指数」を発表した。世界各国のビッグマックの価格をもとに、各国の経済力、各通貨の購買力を測るもの。日本での価格は380円で、米ドルに対して36.6%過小評価されている計算となった。測定された44カ国・地域のうち、24番目だった。最も過大評価されているのは、スイス(フラン)だった。

ビッグマック指数は、為替レートは両国の価格を等しくするようなレートに動いていくだろうと考える購買力平価(PPP)理論に基づいており、1986年から同誌が毎年(近年は年に2回)発表している。例えば、米国での価格5.30ドルに対して日本での価格は380円となると、1ドル=71.70円という比率となり、実際のレート113.06円/ドルに比べて36.6%過小評価されているという計算になる。

今年の1月時点では、日本円は35.6%過小評価されていたため、過小評価の度合いが高まったこととなる。

上位15位各国と主要国・地域の指数は以下の通り
(順に、現地通貨での価格、米ドル換算、過大・過小評価の割合)

1位 スイス 6.50スイスフラン $6.74 +27.2%
2位 ノルウェー 49.00クローネ $5.91 +11.6%
3位 スウェーデン 48.97スウェーデンクローナ $5.82 +9.8%
4位 米国 5.30ドル $5.30 0%(基準通貨)
5位 ブラジル 16.50レアル $5.10 -3.7%
6位 イスラエル 16.90シェケル $4.77 -9.9%
7位 カナダ 5.97カナダドル $4.66 -12.2%
8位 デンマーク 30.00デンマーククローネ $4.61 -13.1%
9位 ウルグアイ 130.00ペソ $4.53 -14.6%
10位 オーストラリア 5.90オーストラリアドル $4.53 -14.6%
11位 ユーロ圏 3.91ユーロ $4.47 -15.8%
12位 ニュージーランド 6.10ニュージーランドドル $4.43 -16.4%
13位 アルゼンチン 70.00ペソ $4.13 -22.2%
14位 英国 3.19ポンド $4.11 -22.4%
15位 シンガポール 5.60シンガポールドル $4.06 -23.3%

19位 韓国 4400ウォン $3.84 -27.5%
24位 日本 380円 $3.36 -36.6%
31位 中国 19.80元 $2.92 -45.0%
37位 香港 19.20香港ドル $2.46 -53.6%
39位 ロシア 137.00ルーブル $2.28 -57.0%

(写真はイメージ)

参考記事
エコノミスト誌が最新のビッグマック指数を発表(2017/01/19)

 
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