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食レポ 広島のあなごめし

ご当地自慢を探せ!(25) 広島・宮島の名物「あなごめし」

1996年に世界遺産に登録された厳島神社で有名な広島県の宮島。宮島といえばもみじ饅頭やカキなど多くの名物があるが、その中の一つが「あなごめし」だ。当時、宮島近海の瀬戸内海ではあなごが多く獲れたため、それを火で炙ってご飯にのせ、1897(明治30)年に開通した宮嶋駅で駅弁として販売したのが始まり。それから100年以上の歳月を経て、今では宮島にとどまらず広島の名物としても知られるようになったという。今回は平和記念公園の原爆ドームからほど近い、月あかりというお店であなごめしをいただいた。

商店街のアーケードを入ってすぐ右手に、風情のある店構え。落ち着いた雰囲気の店内には座敷とテーブル席の両方があり、テーブル席に案内された。

「せっかく広島に来たので牡蠣も食べたい」と思いカキフライとあなごめしのセット(1713円・税別)を注文。待つこと数分、待望のあなごめしと共に運ばれてきたのは、なんとだし汁。「最後にだしをかけてお召し上がりください」という店員さんの説明を聞いて、名古屋のひつまぶしのように2とおりの食べ方で楽しめるんだと、箸を手に取る前から期待が膨らむ。

やや固めに炊かれた米の上に、自家製タレをつけて、ふっくら焼き上げられた地あなごが8枚のったあなごめし。あなごのタレはしょっぱ過ぎず、あなご自体のおいしさが引き立つちょうど良い味付け。米の固さとカリッとしたあなごの食感が相まって、どんどん口に入れたくなる。あなご3切れを残したところで茶碗に移し、添えられた柚子胡椒、海苔、わさびをのせて、だし汁をかける。柚子胡椒と海苔の香り、やさしいだし汁のうまみがプラスされることで違った味わいになり、さらさらとあっという間に食べてしまった。

また、サクサクの衣に包まれたカキフライは、牡蠣がプリッと丸く歯ごたえがある。牡蠣特有の香りを楽しみたくて、ずっと口に入れていたくなるようなおいしさだった。

食レポ 広島のあなごめし

【店舗情報】
旬の肴と炙り 月あかり
住所:広島県広島市中区大手町1-8-9
電話:082-545-7777
営業時間:11:30~14:00(L.O.14:00) 
     
     17:00~24:00(L.O.23:00) 

定休日:無休
http://in-smart.co.jp/shop/tsukiakari.html

 
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