に改訂 新たに1万語追加「健康寿命」「アプリ」など

広辞苑が10年ぶりに改訂 「健康寿命」「アプリ」など新たに1万語追加

岩波書店は24日、「広辞苑」を10年ぶりに改訂した第7版を来年1月12日に刊行すると発表した。

「スマホ」や「東京スカイツリー」「ふるさと納税」など、第6版の刊行後に日本語として定着した約1万項目を追加し、収録項目数は計25万項目となった。また、既存項目の語義も見直し、例えば「リセット」には「機械・装置などのを再び始動の状態に戻すこと」に加え、「新たに始めるために、もとの状態に戻すこと」という新しい意味を追加した。

今回新たに追加された約1万項目は、「ゲリラ豪雨」や「熊本地震」など、地震・火山噴火・豪雨などによる自然災害や地球への関心の高まりに応じて地球科学・気象・海洋関連語、「スマホ」や「ブロガー」などインターネットやSNSの普及により日常生活で多用されるようになったIT用語・ネット用語、医学・薬剤関係の言葉が検索される機会が増えていることを受けて病院や薬局でよく耳にする「新型インフルエンザ」などの用語が増補された。

第7版は約1万項目を追加したことで第6版より140ページ増えたが、薄い紙を開発して従来と同じ厚さに抑えたという。

価格は普通版が9000円(税別)で、2分冊の机上版が1万4000円(税別)。発売から6月30日までは特別価格が設定されており、それぞれ8500円(税別)と1万3000円(税別)となる。

画像提供:岩波書店