自動ブレーキと自動車線維持の国際基準改定へ

自動運転向け「地図」作成目指し、日欧企業が相次ぎ提携

27日、自動運転向けのデジタル地図において、日本と欧州の企業が相次いで提携を発表した。同日、三菱電機がオランダの地図会社ヒアと、日本の地図会社のゼンリンがオランダの地図位置情報サービスのトムトムと、そしてパイオニア子会社の地図会社インクリメントPがドイツの自動車部品メーカーのボッシュとの提携をそれぞれ発表した。

自動運転の分野では高精度の地図の作成が必要であり、各社が提携を進めている。三菱電機は自社の高精度で自社位置を把握できる「高精度ロケーター」と、ヒアが整備を行っている高精度地図と運用開始したクラウド位置情報サービスを融合させ、このサービスをまず欧米から導入していく。

ゼンリンと関連会社のゼンリンデータコムは、詳細な日本地図のデータベースと地図ナビゲーションサービスの技術を持っており、これをトムトムの世界的な地図サービスと人工知能(AI)やマシンラーニングの技術と併せ、より高度なサービスを共同開発する。

また、ボッシュは現在、北米、欧州、中国において主要マッププロバイダーと提携し、自動運転用の高精度マップを開発している。今回の提携により、インクリメントPはボッシュの日本でのパートナーとして高精度マップ分野で協業し、開発に協力するという。

参考記事
パイオニア、自動運転向け地図開発でオランダ社と提携(2017/02/23)