113番元素の命名権、決着は持ち越し

7日から14日まで韓国釜山で開催されていた国際純正・応用化学連合(IUPAC)第48回総会の期間中、IUPAC評議会の12日の議案に「113番、115番、117番、118番の新元素の確証と命名」が挙げられていた。113番元素は理化学研究所のチームと、ロシア・アメリカの共同チームが発見者として名乗りを上げていたため、どちらのチームが発見者として命名権を獲得するのか注目されていた。しかし、残念ながら次回以降の会議に持ち越されたようだ。

理化学研究所の森田浩介博士らのチームによる113番元素の合成は、2004年7月と2005年4月にそれぞれ1原子ずつ合成とその崩壊を観測し、さらに2012年8月に3個目の合成と、従来とは異なる崩壊経路で既知の原子核になることの確認に成功している。この期間、新元素合成のために原子を衝突させた回数は100兆回を超える。しかも、この113番元素は合成からわずか0.667ms(約1万分の7秒)でアルファ崩壊して別の元素になってしまう。

理化学研究所による113番元素の発見が正式に新元素と認定されれば、新しい元素名を命名する権利(命名権)を得る。アジアの国として初めて元素周期表に書き加えることとなり、教科書にも載ることになる。

113番元素の命名権、決着は持ち越し

画像提供:理化学研究所

関連記事一覧