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「挑戦」の醍醐味 FUTUREWOODS 小浜社長(2)

「挑戦」の醍醐味 FUTUREWOODS 小浜社長(2)人工知能(AI)分野で大事にしていること

株式会社FUTUREWOODS(フューチャーウッズ)の代表取締役である小浜勇人こはま はやとさん。前回は起業に至る経緯など主に自身のキャリアについてお話しいただいた。現在はデータ解析やAI(人工知能)分野を事業内容のメーンとしているが、近年特に変化の激しい業界で仕事をする上で、大事にしている考え方やご自身のポリシーなどを伺った。
 

――今、お仕事をされる上で大事にされているポリシーや言葉はありますか?

仕事では、みんなで一緒に物を作り上げていくというのが自分は好きですね。それで、一緒に物を作る中で、関わっている人たちが色々な意味合いで成長してくれるとか、何かしら手ごたえを感じてくれること。もしくは、そうなる状態になってもらえるようにしようと心がけてはいて、これが一番大事にしていることかもしれません。
あと、自分自身には、座右の銘ではないですけど、「自分は人生の中で今が一番若いんだ」というのをいつも意識はしていますね。つまり、今やらずして、いつやるんだ、という話なんですけど。明日、明後日じゃなくて、「やるなら今だ」と。どうせ同じことをやるなら、少しでも若いうちにチャレンジしたいじゃないですか。そう考えたときに、自分にやりたいことがあるなら、少なくとも明日は今日よりも老いているはずなので、今が一番若いから今の自分が一番やれるんじゃないかとは思っています。「挑戦し続けるなら、やるのは今しかないだろ。今できなきゃ、明日は無理だろ!」って、自分を鼓舞しているんですよ。

――その言葉いいですね! 今日から自分に言います(笑)。少しさかのぼるのですが、ご自身が大学生の時に、将来こうなりたいと思い描いたものはありましたか?

大学生の時には、これというものがなかったですね。時代が時代というか、僕が就活生の時ってバブル前の超売り手市場で、引く手あまたの時だったんですよ。その当時、こうしたいとかが明確にあったわけではなかったですが、でも社会的に多少なりとも影響力があることをしたいとは考えていました。それがメーカーに入って製品を作る仕事でもいいし、何か企画をするでもいいし、商社に入ってプロジェクトに参加するとか。とにかく、自分が作ったものが結果として、誰かしらに影響を与えられるようなことがしたいとは思っていましたね。
今の学生たちを見ていると、当時の僕らが思っていたような、漠然とした「こんなことがやりたいな」というものよりも、もっと明確に「こんなことをいつまでにしたい」というものを持っていて、それを語ってくれる人が多いですね。時代もあると思いますが、僕らの当時とはだいぶ違うなと思いますね。

――確かに、就職活動も今年は若干変わりましたが、数年前まで氷河期だったので、かなり違うかもしれませんね。最後に、そんな今の若手の社会人や学生へのメッセージをお願いします。

これは良いことでもあるとは思うんですけど、若い人たちは比較的、皆さん、早い段階から取捨選択をはっきりされているように感じますね。つまり、「僕はこれに特化するのでこれ以外のことはやりません」とか、「しばらくはこれに専念していきたいです」、あるいは「僕はこの分野でやりたいです」という人が多いのかなと。もちろん、何かを取ったら何かを捨てなければいけない場合はあるし、それはそれでいいと思うんですけどね。でも、特に若い人であれば、僕から見ると「全部やってみたらいいのになぁ」と思うことは、たまにありますね。最初から可能性を狭めすぎないで、とりあえず手あたり次第やってみる、とにかくがむしゃらにやってみるというのも、面白いんじゃないかなと。早い段階で目標を明確にしているからかもしれないですけど、自分の範囲というか、一線を越えてまでは無茶しないという傾向があるのかな。一線を越えてこないから、なんかこう、おじさんとしては寂しいなみたいなのは少しありますね(笑)。賢いし、あまり失敗のないように動くというか。

自分はたくさん失敗してきましたし、中にはあまり言えないこともあります(笑)。無茶して失敗をして、10回に9回は失敗するけど1回くらいは何かにつながるんですよ。そういう経験を経て学んだことは多いですね。色々と挑戦して、やってみたら、自分がやったことは絶対に自分のところに色々なかたちで戻ってくるので。失敗から学ぶじゃないですが、戻ってきたものを次に生かして、また次に進んだらいいんだよって思いますね。

(終わり)
 

参考記事
「挑戦」の醍醐味 FUTUREWOODS 小浜社長(1)リセットして新たに学ぶ勇気(2017/12/02)