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ベルリン~ミュンヘン間600キロを4時間以内で ドイツ鉄道新路線が開通

ドイツ鉄道、新路線が開通 ベルリン~ミュンヘン600kmを4時間内で

ドイツの首都ベルリンと南部の主要都市ミュンヘンをつなぐ623キロメートルの区間を、4時間以内で走るドイツ鉄道の新路線が8日開通し、ベルリン中央駅などでお披露目された。

「ドイツ統一交通プロジェクト:ナンバー8」と呼ばれた同路線開発プロジェクトは、ドイツ統一後の翌年1991年に決議され、1996年に工事が開始された。その後、政権交代により1999年にいったん工事が中止される事態もあったが、25年の歳月をかけて完成に至った。合計100億ユーロ(約1兆3300億円)の費用がかけられ、中心的に工事が行われたテューリンゲン地方の森林地帯では、合計22のトンネルが新たに建設され、最長では8.3キロメートルのものが山を切り開いて作られた。

ベルリン~ミュンヘン間の623キロメートルという距離は、日本でたとえるならば東京~岡山間に相当する。従来の路線では6時間を要していたが、新路線ではこれが2時間縮まって4時間弱の走行時間になる。ドイツ鉄道のリヒャルト・ルッツ社長は、同路線の年間利用者をこれまでの180万人から倍の360万人に増やしたいとして、飛行機に代わる交通手段としての同路線の活用をアピールした。新路線は通常料金では片道150ユーロ(約2万円)となり、従来の132ユーロ(約1万7600円)より13.6%高い料金設定となっている。

1ユーロ=133.4円で換算。(8日時点)