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世界が見える! 米株ウォッチ

【世界が見える! 米株ウォッチ】ダウは最高値更新、世界的に株や商品が上昇

アメリカ株式市場で見る世界動向通信

1月8~12日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は、世界的な景気拡大への期待や企業業績への期待、原油高などを背景に最高値を更新した。世界景気先行きへの期待感から、世界の株式のほか、金や原油などの商品も価格が上昇している。

8日は下落、前週末比12.87ドル下落の2万5283.00ドルだった。材料不足の中、前週の連日高値からの勢いは続かず、利益確定の売りに押された。原油高でエネルギー関連が買われた。

9日は上昇、2万5385.80ドルだった。航空機大手ボーイングが出荷機数が過去最高となったことを公表し、ダウを大きく押し上げた。米減税政策の恩恵を受けることが予想される企業や、2017年の年末商戦が好調だった小売などが買われた。

10日は下落、2万5369.13ドルだった。中国が米国債権の買い入れを減額するか停止すると報じられたことで、米10年債が大幅に売られ金利が急上昇し、これを警戒した売りが出た。金利上昇で恩恵を受ける金融株は上昇した。

11日は上昇、2万5574.73ドルだった。この日は200ドル以上上昇し、過去最高値を更新した。10年債利回りは一服して安心感が広がり、再び世界的な景気拡大や企業業績への期待感から買われた。原油価格の高騰が続いており、エネルギー関連株が買われた。

12日は上昇、2万5803.19ドルで取引を終えた。連日で200ドル以上上昇し、過去最高値更新となった。決算シーズンを前に、企業業績への期待感が広がった。この日発表された米国の12月の小売売上高は年末商戦が好調だったこともあり上昇、消費が好調であることを示した。
 

TOPIXの動き(1月9~12日)

1月9~12日の東京市場、TOPIX(東証株価指数)は、小動きだった。12日のTOPIXは、前週末比0.22%低い1876.24ポイントで取引を終えた。前週大幅上昇となったことで利益確定の売りが出やすかった。週の後半は113円台から111円台へ円高・ドル安が進んだことを背景に、輸出企業を中心に株価を押し下げた。

(写真はイメージ)