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ネアンデルタール人も洞窟壁画を描いた? スペイン・アルタミラ

ネアンデルタール人も洞窟壁画を描いた? スペイン・アルタミラ

世界遺産のスペイン「アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術」のうち、少なくとも1つは現生人類ではなく、ネアンデルタール人の作品である可能性が示された。ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所ディルク・ホフマン氏らによる論文が、23日付の米科学誌『サイエンス』に掲載された。これらの洞窟壁画は現生人類の手によるものと考えられてきた。

今回、2008年に拡大登録された17の旧石器洞窟の1つである、カンタブリア州カスティーリョ山にあるパシエガ洞窟や、スペイン西部エストレマドゥーラ州のマルトラヴィエソ洞窟と、スペイン南部アンダルシア州のアルダレス洞窟の互いに離れた3か所について、壁画を覆っている炭酸塩を採取し、ウランートリウム法と呼ばれる方法で年代を測定した。その結果、パシエガ洞窟の壁画は6万4800年以上前、マルトラヴィエソ洞窟の壁画は6万6700年以上前、アルダレス洞窟の壁画は6万5500年以上前に描かれたものであることが明らかになった。

ヨーロッパに現生人類が住み着いたのは4万5000年ほど前と考えられており、これらの洞窟壁画はそれよりも2万年以上昔に描かれたことになる。当時この地域にはネアンデルタール人が暮らしていたとされているため、彼らが壁画を制作したと考えられる。ネアンデルタール人はこれまで考えられていたよりも、はるかに豊かな象徴的行動を取ることができたようだ。

画像提供:サイエンス