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白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)~ドイツ街めぐり・食めぐり(3)

ドイツにも夏がやってきた! ここで筆者の認識する「ドイツの夏」の定義を述べておきたい。あくまでも独断なので、その旨ご理解を。

ドイツの夏とは
*冬でないこと
*夕方7時過ぎても外が明るいこと
*レストランでの食事の際、外の席に座ること
*道路を走る車のオープンカー率が上がること
*ジャケットを着ずに外に出られること

毎年、天候によりその時期に差はあるものの、5月になったら夏だと腹をくくることにしている。気分から「夏だ」と盛り上げていく。そうしないと、ドイツの夏はあまりにもはかない。

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
4~6月にかけてドイツのレストランに登場する「白アスパラガスあります」の立て看板

ドイツの初夏といえば白アスパラガス。ドイツ語でシュパーゲル(Spagel)と呼ばれるこの野菜は、ドイツでも野菜や果物の季節感が失われて久しい昨今、厳密に旬が決まっている希少な食材だ。収穫が始まるのは4月に入ってから、シーズンの終わりは6月24日の聖ヨハネの日という、3カ月弱の短い間だけ市場に出回る。ビタミン豊富で利尿効果にすぐれ、腎臓にいいとされる白アスパラガスは「野菜の王様」とも呼ばれ、期間限定でしか栽培されないことや、収穫方法も手作業でしかできないことなどが、その価値を押し上げているとも言える。筆者の感覚では、地中から掘り出す収穫方法といい、季節感と希少価値が高いところ、そして独特な風味といい、ちょっとタケノコに近いイメージだ。

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
バイエルンの民族衣装を着た店員がサービスしてくれる

さてドイツの初夏、そして白アスパラガス。これを楽しむために必須なのは、戸外に広々としたテラス席のあるレストランだ。今回はロマンチック街道の途上に位置する町アウグスブルクの、「ツォイクハウス・シュトゥーベ」をご紹介したい。昔、武器庫および軍事施設だったという建物を改造して1階がレストランになっているこの店は、どっしりした古い建物の内部も見どころだが、夏は広々とした中庭のテラス席が魅力。大きな木々が生い茂り、子どもの遊び場も完備されているというスケールの大きさだ。

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
広々とした中庭の片隅には子どもの遊び場も

白アスパラガスの定番メニューは、新ジャガイモとハムを添えたシンプルな組み合わせ(19.80ユーロ=約2574円)。卵黄入りのクリームソース、ホランデーズソースを添えるというオプションもあるが、溶かしバターだけで食べるという食べ方が、白アスパラガスを一番純粋に楽しめるかもしれない。また白アスパラガスのクリームスープ(4.90ユーロ=約637円)は、むいた皮から出る滋味が堪能できる、白アスパラガス好きには欠かせない一品だ。そして一連の白アスパラガスメニューの中から、サラダ(12.90ユーロ=約1677円)もチョイス。軽くマリネした白アスパラガスをヴィネグレットソースで味わうというのも新鮮だ。ノンアルコールの飲み物では、ドイツではジュースの炭酸割り(Schorle)というのが一般的。リンゴやカシス、マンゴーなどのジュースから選べる。

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
白アスパラガスの定番メニュー。主役はハムでもジャガイモではなく白アスパラガスだ

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
白アスパラガス通に人気のクリームスープ

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
サラダとしても堪能できる白アスパラガス

ドイツの初夏、戸外のテラス席で楽しむ白アスパラガス、そしてこの季節のデザートといえばイチゴだ。白アスパラガスの季節は、ハウス栽培でなく露地栽培の旬のイチゴが出回る時期とも重なる。イチゴとバニラアイスクリームの組み合わせ(5.90ユーロ=約767円)で食事を締めくくった。

フォアグラとかキャビアのようないわゆる超高級珍味ではないけれど、白アスパラガスのシーズンは、地元産の旬の食材で季節を楽しむという最高のぜいたくを堪能できる。

白アスパラガスとドイツの初夏の楽しみ方(アウグスブルク)
この季節の果物といえばイチゴ。ドイツ料理はデザートも特大サイズ

*1ユーロ=130円で換算(5月19日時点)

Zeughaus Stuben
Zeugplatz 4
86150 Augsburg
+49 (0) 821-5080504
営業時間 11:00-22:00(冬季は11:30-22;00、日曜日は21:00まで)
https://www.zeughausstuben.de/

(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)

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