• HOME
  • 特集
  • ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) 待降節の始まりを告げる日(ニュルンベルク)
ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) アドベントの始まりを告げる日(ニュルンベルク)

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) 待降節の始まりを告げる日(ニュルンベルク)

ニュルンベルクのクリスマスマーケットは、1628年からの歴史を持つと言われるドイツの中でも最古のマーケットのひとつです。「クリストキント」という天使に扮した女の子が開会の辞を告げるオープニングセレモニーが有名で、この場面が公共テレビで全国放送され、これを見るため当日は、大勢の人がニュルンベルクに詰めかけます。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) アドベントの始まりを告げる日(ニュルンベルク)
ニュルンベルクのクリスマスマーケット開会を告げるクリストキント

古い歴史を持つ伝統的なクリスマスマーケットはほかにもあるのですが、ニュルンベルクの場合は特に、毎年忠実にアドベント(待降節)に合わせて始まるところがポイントではないかと思います。アドベントとは、クリスマス(12月25日)前の4回の日曜日を過ごす、約4週間の準備期間を指します。この準備期間とクリスマスがセットになって、クリスマス当日までの気分を盛り上げていくというわけです。ニュルンベルクのクリスマスマーケットが始まるのは、第1アドベントと呼ばれる日曜日の2日前の金曜日。今年は11月30日でした。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) アドベントの始まりを告げる日(ニュルンベルク)
ニュルンベルク名物レープクーヘンの屋台

ニュルンベルクと言えば有名なものがもうひとつ、レープクーヘンです。シナモンやクローブなどのスパイスがふんだんに入ったクリスマスのお菓子として知られていますが、ニュルンベルクでは小麦粉ではなくナッツを主原料としたエリーゼンレープクーヘンがおなじみ。この専門店がニュルンベルク市内には複数あり、クリスマスマーケットでもレープクーヘン屋台が軒を連ねます。食用以外にもクリスマスツリーに飾り付けるためのオーナメントとしてのレープクーヘンや、古いお菓子の型を用いた陶磁器細工などもあり、レープクーヘン文化を誇るニュルンベルクならでは。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) アドベントの始まりを告げる日(ニュルンベルク)
これはオーナメント用の食べられないレープクーヘン

ちなみに昔のクリスマスツリーの飾りつけは、リンゴやクルミ、お菓子など、すべて食べられるものを飾ったのだそうです。クリスマスに子どもたちがツリーから取って食べる、楽しみのひとつだったわけですね。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(1) アドベントの始まりを告げる日(ニュルンベルク)
昔のお菓子の型を使った陶磁器細工のオーナメント

【ニュルンベルクのクリスマスマーケット情報】
開催期間:12月24日まで
10:00-21:00(12月24日は10:00-14:00)
http://www.christkindlesmarkt.de/

(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)
 

関連記事
クリスマスの香りを運ぶレープクーヘン:ニュルンベルク ~ドイツ街めぐり・食めぐり(8)(2018/09/30)