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スーパーコンピュータ「富岳」のプロトタイプ 省エネ性能世界1位に

スーパーコンピュータ「富岳」のプロトタイプ 省エネ性能世界1位に

富士通と理化学研究所は18日、共同で開発を進めているスーパーコンピュータ「富岳ふがく」のプロトタイプが、スーパーコンピュータの消費電力性能を示すランキングであるGreen500において世界1位を獲得したと発表した。

「富岳」は今夏運用を終えたスーパーコンピュータ「けい」の後継機であり、2021年ころの本格稼働を目指している。今回のプロトタイプは富士通が製造して沼津工場に設置したもので、中央処理装置(CPU)「A64FX」を768個搭載している。

今回のランキングは、米国で開催中のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に関する国際会議「SC19」にて発表されたもの。Green500は、世界中のコンピュータを計算処理速度の速い順に上位500位までランク付けしたリストTOP500の中から、少ない消費電力で効率的に計算できたスーパーコンピュータをランク付けしたもの。

今後、富士通と理研は「着実にシステム製造と設置を推進していく」としている。「富岳」には創薬や防災、産業競争力の強化などを実現するシミュレーションに加え、新しい利用分野であるAI(人工知能)やビッグデータの基盤としての利活用が期待されている。

(写真はイメージ)