原子炉内に核燃料を確認できず 福島第1原発

 東京電力は19日、福島第一原子力発電所1号機で宇宙線から生じる「ミュー粒子」を用いた約1カ月に渡る透視調査で、原子炉内に核燃料は確認できなかったと発表した。多くの核燃料が融解して原子炉下方に移動したと考えられ、廃炉作業に向けた重要な情報が得られた。
 ミュー粒子の測定器は、原子炉建屋の北西と北に計2台を設置。測定データから、設計図面通りの位置に機器が確認でき、格納容器・原子炉の境界も一致していた。しかし、北西側からのデータには元々核燃料が配置されていた炉心位置に核燃料を確認できなかった。一方、北側からのデータでは原子炉内に何か存在しているように見えるが、2つの測定器のデータから三次元的な評価を行なったところ、原子炉内ではなく、その背後の使用済み燃料プール内の燃料が見えていると推定される。
 今後はロボットを投入して格納容器下部の調査を行い、融解した燃料の取出し計画に反映していく。

画像提供:東京電力

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