子どもの6割以上が夜型生活

 睡眠の専門家で構成される「ボディクロック研究会」(東京都港区)は、3月18日の睡眠の日に向け、全国の母親936名を対象とした親と子の睡眠に関するオンライン調査結果を発表した。調査の結果、小中高の子どもの6割以上が夜型の生活を送っていることが明らかになった。
 夜型の親における夜型の子どもの割合は76.4%、朝型の親における夜型の子どもの割合は50.6%で、親の生活リズムが子供の生活リズムに少なからず影響を与えていると推測される。
 また、子どもの夜型、朝型の生活リズムと勉強、運動への意欲、得手・不得手の意識との間には相関関係が見られ、これらすべての面において夜型の子どもは朝型の子どもより劣るという調査結果が出た。
 同研究会の内村直尚理事長(久留米大学医学部長)は、「社会全体の夜型化、スマートフォンや携帯電話でのメールやゲームによる夜更かしなど、子どもを取り巻く様々な環境によって、子どもの生活の夜型化が進んでいる」と指摘し、「子ども達を、体内時計の乱れから守り、その子の持つ能力を最大限発揮できるよう、社会全体での取り組みが必要」と述べた。