ペット飼育者向け新型コロナ対策 厚労省などが情報公開

ペット飼育者向け新型コロナ対策 厚労省などが情報公開

新型コロナウイルス感染症が世界中で拡大し、日本でも感染者の報告が日々増加する中、ペットが新型コロナウイルスに感染したとみられる事例が報告されているとして、厚生労働省は15日、動物との過度な接触を控えることなどを求めた飼育者向けのQ&Aをホームページで公開した。

同省によると、海外では新型コロナウイルスに感染したヒトからイヌ、ネコが感染したと考えられる事例が数例あり、ネコでは呼吸器症状・消化器症状があったとの報告があるという。現時点では、ペットから人に感染した事例は報告されていないが、動物由来感染症予防のため、動物との過度な接触は控えると共に、普段から動物に接触した後は手洗いや手指のアルコール消毒等を行うように呼びかけている。

東京都獣医師会は、ホームページで飼い主向けの新型コロナウイルス Q&Aを公開。万が一飼い主が入院した場合、家族などにペットの世話を依頼することや、預かる人向けの情報「新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.1)」の情報を提供している。

またペット保険のアニコム ホールディングスは10日、新型コロナウイルス感染者のペットを無償で預かる「#StayAnicom」プロジェクトを開始すると発表した。このプロジェクトは、同社の保有する施設の一部を開放し、飼い主が隔離施設で生活する間や入院中、ペットを無償で預かるというサービス。同社のペット保険に加入していなくても申込ができる。申込は、ホームページで受け付けている。

画像提供:アニコム ホールディングス