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ご当地自慢を探せ!(37)沖縄の花咲く甘い縁起菓子 サーターアンダギー

沖縄地方の伝統的な揚げ菓子として全国的に有名な「サーターアンダギー」。

「サーターアンダギー」とは、沖縄の方言で、「サーター」は砂糖、「アンダ」は油、そして「アギ」は揚げること。つまり、「砂糖を油で揚げたもの」という意味だ。

ただ、呼ばれ方は地域によって異なっていて、宮古列島では「さたぱんびん」と呼ばれている。(宮古方言で「さた」は砂糖、「ぱんびん」は揚げ物を意味する。)また奄美諸島の徳之島では「さたてんぷら」や「さぁたてんぷら」と呼ばれ、標準語では「砂糖天ぷら」と訳されることもあるという。

歴史は古く、500年以上前の琉球国時代まで遡るといわれている。揚げた時にできる割れ目が、「花が咲く」と表現されることから、沖縄では縁起の良い食べものされている。結婚式や行事などで振る舞われるほか、県内の天ぷら店や専門店、道の駅などで購入でき、家庭でもよく手作りされる身近なお菓子だ。

基本の材料は小麦粉と卵、砂糖とベーキングパウダーとシンプル。材料だけ見るとドーナツと変わりないように思えるけれど、大きく異なるのが、ドーナツは水を使うが、サーターアンダギーには水を入れないところだ。そのため、生地の気泡が小さく、密度が高くなるので、かなり満腹感があるお菓子になる。


また、低温の油でゆっくり時間をかけて揚げるので、日持ちが良いのも特徴だ。数日程度は常温下でも置いておけるため、暑く湿度の高い沖縄地方特有の気候に適しているという。最近では、生地に黒糖や紅芋、カボチャや紅茶を入れるなど、バリーションも豊かになっている。

サーターアンダギーの魅力は、なんといっても、その独特な食感だ。外はサクサクでカリカリ。中は、しっとりしているものもあれば、フワフワしたもの、もちもちしたもの、むっちり、もっさりしたものなど、お店や家庭によってさまざまあるという。

揚げたての、香ばしく甘い香りに誘われて1つ手に取ってみると、小さいのにずっしりと重みがある。油で揚げているのにくどくなく、優しい甘さ。外側はサクっとしているのに、中はぎゅっと詰まっているため、大人でも食べ応え十分だ。

初めて食べるのにどこか懐かしく、食べるとなんだか気持ちがほっこりして、時間が経つと、また食べたくなる、魅惑の揚げ菓子サーターアンダギー。沖縄を訪れた際には、自分のお気に入りの食感やフレーバーを求めて、色々なお店を巡ってみるのも楽しいだろう。

サーターアンダギー

色が黒っぽい方は白砂糖の代わりに黒糖を使用している。

揚げているところ

お店で揚げている様子。割れ目がチューリップの花が咲いたかのようだ。

お店の様子

店頭に並んでいる様子。色々なフレーバーがある。