不登校や貧困などの社会課題に対する自社事業のインパクトを可視化 すらら

AIを活用したICT教材の開発と提供を行うすららネットは21日、「インパクトマネジメントレポート2022」を発行したことを発表した。「不登校」「発達障がい」「低学力」「貧困」の4分野における課題解決に向けた戦略を論理的因果関係で可視化し、実行状況をモニタリング・分析したもので、国内EdTech企業としてはユニークな取り組み。

企業の活動やサービスが社会や環境に与えた変化や効果を可視化することを「インパクト測定」、また「インパクトマネジメント」は、社会的な効果に関する情報にもとづいて事業改善や意思決定を行い、インパクトの向上を志向すること表している。

創業時からESG経営を継続している同社は、2021年に「インパクトマネジメントレポート2020」を発行しており、今回が第2弾のレポート発行となる。今回のレポートは、アンケートやヒアリング調査も実施することで、事業の成果までの論理的因果関係に対しエビデンスを携えた内容となっている。

不登校の子どもとその親へのインパクトを整理したチャート

同社によると、今回のインパクト測定で、ネット環境と端末があれば、ICT教材「すらら」を使って、いつでもどこでも誰でもゼロから一人で学ぶことができ、自信がついて将来への希望をもてるようになることが、データとヒアリングで裏付けられたという。同社は今後、さらにその子どもたちが社会に出てどのように変化したのかまでを測定・評価していくことが必要だとしている。

インパクトマネジメントレポート2022

画像提供:すららネット