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小学5・6年生の6割「教室の外で英語を使ってみたい」 ベネッセ調査

ベネッセホールディングスは5日、「小学校の英語学習に関する調査」の結果を発表した。2011年度から小学5・6年生の教育に導入された「外国語活動」の成果と課題を明らかにするために行われた調査。小学5・6年生の6割以上が「教室の外で英語を使ってみたい」と答え、それらの人ほど自分が将来、英語を使うイメージを持っている人が多かった。また保護者の約6割が外国語活動に「満足していない」と答えた。

「教室の外で英語を使ってみたい」と回答した61.5%のうち、将来の英語の使用イメージについての回答は、「仕事ではほとんどいつも英語を使う」が6.4%、「いつもではないが仕事で英語を使うことがある」が29.2%、「日常生活で外国の人と英語を話すことがある」が28.9%となり、合計64.5%が将来英語を使うイメージを持っていた。一方、「教室の外で英語を使ってみたいと思わない」と回答した生徒は、将来の英語の使用イメージについて、52.4%が「英語を使うことはほとんどない」と答えた。英語を使う機会を増やしたい意欲は、将来の英語を使うイメージと関係があると同社は分析している。

「英語がわかったり通じたりするとうれしい」と回答した人は85.2%、「英語の授業に一生懸命取り組んでいる」のは82.2%となり、「意欲的に活動に取り組んでいる」と同社は捉えている。

また、あいさつや感謝の気持ちをできるだけことばであらわしたり、英語で話している人の気持ちや考えを理解しようとしたり、わからない英語があっても続けて聞こうとしたりしている生徒が7割以上いた。「コミュニケーションを図ろうとする態度」が育成されていると同社は捉える。

保護者に対しての質問では、外国語活動について「満足していない」と答えた人が58.1%となった。小学校の英語教育には「子どもが英語を好きになること」と「英語に対する抵抗感をなくすこと」を望む人がともに約7割と最も高くなった。外国語活動に満足していない保護者は、特に「子どもが英語力の基礎を身につけること」を希望していた。

同調査は全国の小学5・6年生とその保護者1565組を対象に、質問紙により行った。

(写真はイメージ)