実質GDPはマイナス成長へ 民間見通し

日本経済研究センターが12日に公表した11月度の「ESPフォーキャスト調査」によると、2015年7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率は0.13%減となった。年換算値で前月発表時の0.55%増からは0.68ポイントの下方修正、4~6月期の同1.2%減から2四半期連続でのマイナス成長となった。

ESPフォーキャスト調査とは、民間エコノミスト約40人が株価や円相場を含む重要な指標の予測値や総合景気判断などを行い、総合的に景気見通しをまとめたもの。

鉱工業の生産が9月は前月比でプラスだったものの、7、8月の落ち込みが大きく前期比1.3%減、民間企業の設備投資は前月発表時から下方修正し同0.2%減となったことが主な要因。

2015年度の実質成長率は0.86%となり、3月以降9カ月連続の下方修正となった。

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