イスラエルの出国審査に要注意!

11月13日にパリで起きたテロ事件の惨事を受けて、各国で渡航時の出入国手続きが厳しくなったということを耳にする。ビザ無しで外国に入国できることが多い日本国パスポートを持っているとしても、実は「出国」が大変厳しい国があることをご存知だろうか。それがイスラエルだ。現在イスラエルでは、入国ではなく出国審査において非常に長い時間をかけている。「飛行機の出発時刻の3時間前には空港にいるべし」というのは、よくイスラエルへ行く人にとっては暗黙の了解となっているという。

今年、筆者が体験した空港に着いてからの手続きを紹介したい。

チェックインの前に、係員にパスポートを渡し、質問を受ける。よくある質問は、「どこから来てどこに行くのか」「何の目的か」「いつ入国したか」「どこに泊まったか」。パスポートにイスラム圏の国のスタンプがあれば、それがたとえ5年前のスタンプだとしても「なんのため」「現地に友達はできたか」を根掘り葉掘り聞かれる。筆者のパスポートには、5年以上前にバリ島へ訪れた際のインドネシアのスタンプがあったため、やはり根掘り葉掘り聞かれたが、落ち着いて、「バリ島でバカンスをした」と説明した。

チェックイン後の手荷物チェックでも、再び全員パスポートを確認され、上記の質問が繰り返される。手荷物チェックでは、たとえば日本から土産の「大福」や「最新のパソコン」などを持ち込む場合には特に注意したい。筆者が手土産として持ち込んだ大福は白い粉(餅取り粉)がまぶされていたため、「これは麻薬ではないか?」と疑われ、包装をビリビリと破いて開封されて、検査機械に通された。そして薄くて軽いノートパソコンは「中身を抜いて爆弾を仕掛けたのではないか?」と疑われた。

また、質問と回答に何かしら一貫性のない人は、別室で取り調べられ、スーツケースの中身を検分されることもあるそうだ。その場合は、飛行機の時間が来たことなど気にも止めず、容赦無く納得いくまで調べるとのこと。可能性は低いようだが、実に旅行者泣かせな手続きだ。

テロに巻き込まれないため、安全な運行のためということは分かってはいても、何度も質問をされると嫌疑をかけられているようで釈然としない。なんとも後味の悪さが残る体験だったが、イスラエル渡航の機会があれば、気を付けてほしい。

(写真はイメージ)