ビジネス小話「クリスマスに寄せるForever21経営成功の秘訣」

クリスマスシーズンといえば、まばゆいイルミネーションで飾り付けられた街へショッピングに繰り出し、恋人や子供へのプレゼントを準備する、心が躍る季節だ。人々が買い物に殺到する一方で、クリスマスの宗教的な背景は、ほとんど忘れられがちである。ところで、創業者が理念を大切にし、ビジネスを成功させている会社があることをご存知だろうか。長く従業員や消費者を魅了し続けている会社を紹介したい。

Forever 21(フォーエバートゥエンティーワン)は、二人のクリスチャン、チャン・ドウォンと妻ジンスクが始めたファストファッションチェーンで、アメリカで5番目に大きな専門小売店だ。わずかなお金と壮大な夢を持って韓国からカリフォルニアに移住した彼らは、異国の地で昼夜関係なく働いた。30年間の山あり谷ありの家族経営を経て、現在は2017年までに600店舗を開くことを予定する、自己資本が80億ドルの会社にまで成長した。

彼らのトレードマークとなる黄色いビニールのショップバッグの底には、新約聖書の有名聖句の一つである”John 3:16″(ヨハネによる福音書3章16節)が書かれている。米国のビジネス誌ブルームバーグ・ビジネスウィークによると、ジンスクが取材に応じ、「アメリカを旅した時に山の頂上で深い祈りを捧げ、神様から、とても成功する店を開くようにという啓示を受けた」と話しているという。

クリスマスといえばイエス・キリストの生誕を祝う日。その日を大切にするForever 21。クリスマス当日の25日も、東京渋谷では、ささやかにその底に創業者の思想を掲げる黄色い袋をもって、買い物を終えた人々が笑顔で街を歩いていた。

ビジネス小話「クリスマスに寄せるForever21経営成功の秘訣」

翻訳参照元:http://mashable.com/

(写真はイメージ)