国産カカオのチョコレートの開発に成功 「東京カカオ」

平塚製菓(埼玉県草加市)が、東京都小笠原村の母島で生産された「東京カカオ」を使ったチョコレートの開発に成功。2018年にはこのカカオを使用した商品を販売する計画を、9日発表した。

同社は2003年より東京産のチョコレートづくりを目指し、小笠原村の母島でカカオの栽培計画「東京カカオ」プロジェクトを進めてきた。海外視察やハウス建造、小笠原の風土に合わせた栽培環境づくりなどを経て、2011年にカカオの植樹を開始。昨年11月にカカオの苗木500本の植樹が完了し、量産化のめどが立ったことで今回の商品化に至った。

一般的に、カカオは赤道をはさんで南北緯20度以内の熱帯地域で育つとされ、ほとんどのカカオ農園がアフリカや中南米にある。一方、小笠原諸島は北緯26度にあり、この土地でカカオを生産するのは挑戦的な取り組みだった。

「東京カカオ」は海外産と比べ、爽やかな香りとやさしい苦み、滑らかな口当たりが特徴。同社は多様な商品展開を計画している。

 
(写真はイメージ)

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