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日本からベトナムへ200本の桜 イベント訪問者あふれ、開催日拡大

ベトナム・ハノイ市は19日、日本が贈呈した200本の桜の木を受け取った。国際文化「和の会」協会の主催で、市中心部の公園でその式典が開かれた。また、それにあわせて19~21日に交流イベントが開かれ、贈呈された桜が展示された。ベトナム紙「ダット・ヴィエト(Đất Việt)」と情報・通信省の電子新聞「インフォネット(infonet)」が20日に、「首都公安新聞(An ninh Thủ đô)」が21日に、それぞれ報じた。

200本の桜の木は、ハノイと気候が似ている沖縄から移されたもの。長い距離だったにもかかわらず、専門家の手入れにより無事に輸送された。イベント後、ハノイ市内のホアビン(平和)公園に植樹される。2007年に初めて贈呈された時は3本で、昨年も1本だけだったため、桜を展示するイベントとしてはハノイで過去最大規模となった。当初 は19、20日両日のみの開催の予定だったが、訪問者が予想以上に多かったため、21日も続けて桜の木の展示をすることとなった。

交流イベントでは、日本とベトナム双方の文化を紹介するステージやブースが設けられた。中でも最大の催しは「生け花コンテスト」で、ハノイ各地の生け花クラブや有名な花屋から約30人が参加した。優勝した作品は、2つの鉢にベトナムと日本の国旗をかたどって生け、その間に架け橋を表す桜の枝を架けたものだった。

以前、訪問者が桜の枝を折って持ち出すなどといった問題があったため、近年はそのような事態にならないよう、警察官を動員して木を見張るようにしていた。今回、写真を撮る際に木を傷つけないようにするよう意識していた人が多く、人々の意識の変化が見られた。

 
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