議題に対する賛否の根拠を発見する人工知能を開発へ

日立製作所は2日、賛否が分かれる議題に対して、双方の立場から根拠や理由を伴った意見を提示する人工知能(AI)技術を開発した。これによりグローバル企業の経営判断を支援するAIの実現を目指す。

大量の日本語記事を分析し、議題に対する意見の根拠や理由に該当する文章を識別する仕組みには、最新のAI技術であるディープラーニングを採用している。昨年は英語版を開発しており、2カ国語目は日本語とした。英語版の開発の際には根拠や理由の文章を抽出するルールを決めたが、他言語展開の際には同様の個別プログラミングは難しく、言語に依存せず解析が可能なディープラーニングを採用して結果を抽出することとした。

具体的には数千の記事に対して事前に根拠や理由を表す文章を抽出し、AIに学習させることで、AIは法則やパターンを自ら導き出し根拠文・理由文を識別する。これに加えて、ニュース記事や調査報告書などに対して、どの語句に注目すべきかを推定しながら学習する機能を追加し、精度アップを実現した。

 
(写真はイメージ)

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