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ドイツ鉄道「78%が時間に正確なら満足」

質実剛健で几帳面なイメージが強いドイツ人。しかし、ドイツで鉄道の旅を経験してみると、そのイメージは往々にして覆される。なぜなら、ドイツ鉄道の電車は決して時間通りには来ないからだ。そんな中、ドイツ鉄道は「80%の長距離電車を予定通りの時間に到着させる」ことを今年の目標として掲げていた。ところが、6月11日付のヴェルト紙が報じたところによると、そんな目標達成の雲行きが怪しくなってきている。

今年1月にドイツ鉄道の長距離電車が時間通り到着した割合は76.9%、2月、3月にはこの割合が低下し、4月には78.5%と上昇傾向に転じた。しかしここから、線路工事が盛んになるシーズンを迎えると、電車は再び遅れがちになることが予想される。そんな現状を踏まえてドイツ鉄道副社長のフォルカー・ケファー氏は、「今年は、78%の長距離電車が時間通りに到着すれば満足」と目標を下方修正するような発言をした。電車が遅れる理由としては、車両不足、工事、技術的トラブル、人身事故などがあるという。

「時間に遅れがち」な体質が改善されないドイツ鉄道に対して、「ドイツ鉄道は、長距離特急列車の遅れを軽く考えている」との批判の声が挙がっている。ちなみに、ドイツ鉄道で「電車が遅れた」と認識されるのは、遅延時間が6分以上の場合。ドイツでは、5分以内の遅れは「遅れ」のうちには入らないことになっている。

ドイツ鉄道「78%が時間に正確なら満足」
「時間に正確」なイメージがあるドイツ人。鉄道は意外にルーズだ

 
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