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「平和を知らない子供たち」の数が過去最悪に ユニセフ・リポート

ドイツ・ユニセフは5日、ユニセフ・リポート2016年「戦争と避難状態の中にいる子供たち」を発表。戦争状態の中で生きている子供たちの数が第2次世界大戦以降、最悪の数字に達していることを明らかにした。ドイツ・ヴェルト紙が伝えた。

同リポートでは、世界全体で2億5000万人の子供たちが戦争や紛争地域の中で生きていると推定。2015年には1600万人の赤ちゃんが紛争地域で生まれている。戦争および紛争状態は多くの場合長期化しており、子供時代のすべてを戦争に奪われるケースが少なくないという。また7500万人に上る子供たちが、恒常化した紛争や混乱状態の中で幼稚園や学校に通うことができず、定期的な学習機会を奪われた状態にある。さらに紛争や混乱状態は大人の倫理観を損なわせ、子供に対する誘拐や過度な暴力などを誘発すると指摘している。

ドイツ・ユニセフ事務局長のクリスチャン・シュナイダー氏は、「本来守られるべき学校や幼稚園、子供の遊び場が攻撃目標となっている報告を多数受けている」として、2014年にアフガニスタンで164、イラクで67の学校が攻撃されていることを明らかにした。

このような事態は、次世代を担うべき子供たちに人道的危機を招くと同リポートは指摘。戦争や避難生活の中で過ごすことは、子供たちの基本的信頼感を脅かすことになり、中東紛争地域にいた子供たちの5人に1人が精神的な問題を抱えているとも推測されている。

 
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