慶応ベンチャーキャピタルが初出資 OB創業のAIベンチャーへ

慶応大学のベンチャーキャピタル「慶応イノベーション・イニシアティブ(KII)」は、同大学卒業生が創業したAIベンチャー企業カラフル・ボードに対して出資したと11日に発表した。KIIは今年7月1日に1号ファンドを組成しており、今回が初の投資案件。

カラフル・ボードの創業者は2005年に同大理工学部を卒業後、通信サービス企業、経営コンサルティング会社などを経て2011年に同社を設立した。同社が2014年より慶応大学との共同研究の成果をもとに開発している人工知能(AI)プラットフォーム「SENSY」は、画像解析や自然言語処理などのディープラーニングを活用して利用者個人の感性を学習し、利用者の好みに合わせたコンテンツを探索できる。ファッション記事やコーディネートを提案するアプリをはじめ、食の分野でもサービスを提供している。SENSYの開発にあたっては、同大名誉教授の相吉英太郎氏と共同研究し、2015年には同大理工学部の基金より起業支援を受けていた。

KIIの山岸広太郎代表取締役社長は、「技術面や人材面を中心に大学との連携を支援し、研究成果の社会実装による社会貢献と投資収益の最大化を目指す」と述べた。

画像提供:Wikipedia

 
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