ひらがなを書くリズム 小学1年生の学習過程を神戸大が解明

ひらがなを書くリズム 小学1年生の学習過程を神戸大が解明

神戸大学の野中哲士准教授は、日本の子どもがひらがなを習得するとき、欧米の子どもがアルファベットを習得するのとは異なる「筆画のリズムを身につけるプロセス」が存在することを明らかにした。科学誌『デベロップメンタル・サイコバイオロジー』に13日付で掲載された。

欧米のラテンアルファベット圏では、文字を書けるようになるには、「手先を器用に扱うこと」「文字の形を覚えること」という2つの能力を備える必要があると考えられている。日本では、小学校に入学した後の約3カ月間という比較的短期間でひらがなを学習するが、ひらがなにはラテンアルファベットにはない「とめ」「はね」「はらい」といった終筆の動作が必要になる。

研究グループは、どのようにして文字を書く技術を身につけるのかを調べるために、小学校入学直後の児童のひらがな学習の現場で調査を行った。ペンタブレットを使い、ひらがなを書く児童のペン先の動きを数値化、3カ月間その変化を追った。

その結果、個人差はあったが、ひらがなを書く練習をする過程で2つの傾向が見られたという。1つは、終筆の動作の違いによってペン先の動きが明確に分かれてくること、もう1つは、それぞれの筆画を書くときに、徐々に一貫したペン先の動きのリズムが現れるようになることで、どちらもラテンアルファベット圏にはない特徴だった。今回の結果から、筆跡の特徴を生む動きやリズムは、字を思い出そうとする際に指を自然と動かす「空書」と呼ばれる漢字文化圏特有の現象とも関連している可能性が考えられるという。

(写真はイメージ)

 
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