日本、「中国人が行きたい国」1位に 対日イメージ向上か

「中国人が行きたい国」日本1位 対日イメージ向上か

日本貿易振興機構(JETRO)は12日、「中国の消費者の日本製品等意識調査」の結果を発表した。同調査で、「中国人が行きたい国」として初めて日本が1位となった。

北京市、上海市、広東省広州市など6つの都市部に居住する20~49歳の中国人(月収5000元以上の層)に対しアンケート調査を実施。「あなたが今後行きたい国」を複数回答で質問したところ、日本が40.2%で初めて1位となった。次いで2位米国(39.9%)、3位イタリア(37.4%)、4位フランス(34.9%)と続いた。「これまで行ったことのある国」でも日本は1位(61.1%)となっている。日本に旅行に行きたいか行きたくないかの2択の質問では、88.9%が「日本に行きたい」と答えた。

中国人がもつ各国へのイメージを調査したところ、日本は「礼儀正しい(38.6%)」「サービスが良い(38.5%)」「エコ(省エネ、環境に優しい)(36.4%)」の3項目で第1位となった。これらは調査開始の2013年以来5年連続1位となっている。5位までにランクインした項目の数では日本(7項目)が1位、2位は米国(6項目)、3位はドイツ(5項目)の順となっている。一方、日本がランク外になっている項目は昨年同様「高級品」だった。

日本、「中国人が行きたい国」1位に 対日イメージ向上か
表はイメージする各項目の1~3位の国と、3位に日本が入らない項目での日本の順位。(JETROの調査をもとに作成)

同調査は2017年8月、中国の調査会社「上海インサイツ」に委託して実施。日本をはじめとする各国の製品、海外旅行、越境EC(電子商取引)への関心について質問し、回答は各都市204人、合計1224人から得た。

(写真はイメージ)